冬になると「急に体重が増えやすい」「食べていないのに太る」

という方が増えます。

実はこれは、単なる気のせいではなく、体の仕組みによるものです。

1. 体温が下がり、基礎代謝が落ちる

冬は外気温が低くなるため、体は熱を逃がさないように省エネモードになります。

本来は“冬こそ代謝が上がる”と言われますが、実際は冷えによって血流が悪くなる人が多く、筋肉が硬くなることで基礎代謝が低下します。

特に、手足が冷える方や、肩こり・腰の張りが強い方は代謝の落ち込みが大きくなります。

2. 自律神経が緊張し、脂肪がつきやすい状態になる

寒さによって交感神経が優位になります。

交感神経が働くと、体は「守りの状態」になり、体温を保つために脂肪をため込みやすくなります。

さらに、年末の忙しさ・睡眠不足・ストレスが重なると、ホルモンバランスも乱れやすく、太りやすさに拍車がかかります。

3. 食事の内容が“冬モード”に変わる

鍋・麺類・パン・お餅・シチューなど、冬は体を温めるために炭水化物の量が自然と増えます。

また、イベントが多く

お菓子、ケーキ、外食

が増え、糖質過多になりやすいのも特徴です。

糖質が多くなると血糖値の乱高下が起こり、脂肪として蓄積されやすくなります。

4. 運動量が減り、筋肉が落ちる

寒くなると外出が減り、活動量が低下します。

筋肉が減るとそのまま基礎代謝が落ち、太りやすい体質に変わってしまいます。

「以前と同じ量を食べても太る」のはこのためです。